日本でひとり暮らしをしている人は、2015年時点で約1,842万人。1985年の789万人と比べ、30年間で2.3倍になりました。ひとり暮らしの高齢者が増える要因には、未婚化の進展や、親と子が同居しないといったライフスタイルの変化などがあり、これから先も増加する見込みです。
ひとり暮らし高齢者に「誰と一緒に暮らしたいか」と尋ねると、ひとり暮らし高齢者の7割は「今のままひとり暮らしを続けたい」と答えています。問題は、いざというときの対応です。「家族依存型福祉国家」といわれるように、家族に依存した支え合いを標準としてきた日本において、いざという時に、家族がいなくても支えていける体制を社会で作っていくことが大切です。