すべての人の
しあわせの実現に貢献する
持続可能な社会(開発)をめざすSDGs17目標は、本学が大事にしてきた「万人の福祉のため」という建学精神と重なります。特定の誰かのためではなく、世界中のすべての人のために何ができるかを考え、そのために必要な社会の革新と進歩のために挺身する志の人を輩出するのが本学の使命です。
同時にSDGsの理念には「誰一人取り残さない」という視点も強調されています。70年近く前に本学を創立された鈴木修学先生は、昭和初期から戦後にかけてハンセン病者や戦災孤児など社会的に弱い人々の救済と支援に身をもってあたられました。
持続可能な社会を開発していくためには、万人の福祉の在り方を視野に入れ、目の前の一人ひとりを大切にする、こうした複合的な視点を育むことが重要です。
開学当初は社会福祉学部からスタートしましたが、現在は8学部6大学院研究科を擁する「ふくしの総合大学」となり、福祉、教育、スポーツ、リハビリテーション、福祉工学、経済、国際、看護といった幅広い分野・領域から人々を支える専門職を養成、輩出しています。
70年前に建学された本学の使命(建学の精神)は、SDGsによって今日的な命が吹き込まれたのです。SDGs17目標は、そのうちのどれかに取り組めばいいのではありません。今、自分が取り組んでいるテーマは、他のテーマとどうつながっているのかを構想することが重要です。日本福祉大学は総力を結集して、SDGsの達成にむけて取り組んでいきます。
学長 原田正樹